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りょこう。

今日は制作のお話は全くしないよ!
でも、シナリオの方は比較的順調だから安心してね!(言い訳)

さてさて。
北海道へ雪月氏と二人で、慰安旅行に行ってきました、紺野です。
慰安旅行とか言いつつ、去年は僕も雪月氏も慰安されるような活動は何一つしていないのだけれども、まあ、今年はお互い頑張ろうという、気概を込めて三泊四日という大旅行に行って参りました。
いやもう、かなり強引にスケジュール押さえたので方々にご迷惑をお掛けしました。
特に有給休暇を取ってまでドライバを快く引き受けて下さった道標喪失氏には、感謝しきりです。

これから、ひたすら旅行の話を書き綴りますが、長いので折りたたんでおきますね。
本当に長いので、覚悟して読んで下さい。
というか、長いだけでたぶんさして面白くも無いので、よほど重篤なDerDevファンの方以外は読まない方が賢明かと思います。
読み終わってから、時間の無駄遣いだった、とか怒らない、大らかな方のみ、下の『続きを読む』とクリックして下さいませ。

では、僅かでも“あなた”にとって有用であることを祈りながら——。


さて、早速ですが、まずは件のツイートに関して少しだけ補足をしておきましょう。
あれは、紺野、雪月氏、道標喪失氏の三人でサッポロビール園へジンギスカンを食べに行った時の話です。
お肉をたらふく食べ、ビールをしこたま飲み、上機嫌だった僕らは、次に注文したエビを半球状の鉄板の上でじうじうと焼いていた訳です。
やがてエビが香ばしく焼き上がり、いざ食べようという段になった時、雪月氏がエビの頭を食べないと言い出したのです。
僕や道標喪失氏は、エビは頭からしっぽまで丸ごと全部う゛ぁりう゛ぁりと食べてしまうタイプの人間だったので、少し驚きつつ、まあ苦手だというのであれば無理に食べるようなものでもないので、代わりに僕が頂いた訳です。
エビは、頭が実は一番美味しいのですよ。いや、ホントに。
なので喜び勇みながら、エビの頭を口の中に放り込んでう゛ぁりう゛ぁりと咀嚼していたら、隣のテーブルに座っていた外国人観光客と思しき二人組の男性が驚きの表情で僕のことを見ていることに気付いたのです。
その目は驚愕の色に彩られ、
「マジで食いやがった! こいつぁクレイジィ野郎だぜ!」
と言っています。
どうやら、彼らの国ではエビの頭は食べないのが常識のようです。
しかし、ここは日本。世界で二番目に食文化が発展したグルメ大国です。食の形態に合わせた様々な喫食方法が存在し、また常識に縛られること無く個人が思いのままに食を楽しむことが出来るグルメパラダイスなのです。
だから僕は、そんな日本の素晴らしさを彼らに伝えるべく、ウィンクとサムズアップを伴いながら、拙い英語彙を総動員して言った訳です。
「Delicious!(美味しいよ☆)」
何故か身内も含めて大爆笑でしたわ!(白目)
きっとあの外国人観光客の二人には、日本の馬鹿がエビの頭食ってた、くらいの印象しか持たれなかったことでしょう。
異文化コミュニケーションというのは難しいと、改めて悟った次第。シャバダドゥ。

まあ、そんな横道にも逸れつつここから本題。
結果的に言えば、今回の旅行はとても楽しかったのだけれども、それとは別に至るところで運の無い旅行でもありました。
運なんていうのは気の持ちようだ、という主張も聞こえそうですが、取りあえず書き綴ります。
気の持ちようか、或いは超常的な意思によるものかは、個人の判断にお任せします。
まず初日、雪月氏が小樽の夜景をデジイチで撮影したい、ということで札幌に降り立つや否や、ホテルに荷物を置いて、小樽へと向かいました。
さて小樽と言えば、運河の町です。つまり海産物が豊富ということ。
小樽に降り立ったのは、午後三時を過ぎた頃。昼食もまだだった僕と雪月氏は、まず美味しい海産物をたらふく食べよう、ということで、雪月氏チェックのお寿司屋さんへと向かいます。
O型で几帳面な雪月氏はどんな小さなことでもリサーチを欠かしません。そんな雪月氏が、数多ある小樽の寿司屋からセレクトした一軒はさぞ美味しいお店に違いありません。
逸る気持ちを抑えながら、僕らは慣れない凍った歩道や、もはや雪掻きすら諦められた雪が積もり放題の道無き道を進みます。
運動音痴の紺野は途中何度も滑って転んで、極寒と痛みと惨めさに涙を浮かべながらも、それでも一歩ずつ前へ進みました。
進んだ先に、極上のお寿司屋さんがあると思えばこそです。既に空腹は有頂天、心地良い疲労との相乗効果もあり、恐らくは天にも昇るような快楽の甘露が待っていることでしょう。
そうして満身創痍、這々の体で、遂に目的のお寿司屋さんに到着しました。
お店の入り口は、北国の極寒を完全遮断するかのように固く閉じられていて、ついでとばかりに張り紙が貼ってありました。
張り紙には、達筆な文字で簡素に一言。

『店主入院のためお休みします』

僕も雪月氏も頭を抱えて絶句ですよ……!
これまでの苦労は一体何だったのかと。
仕方なく来た道を戻ります。
既に空腹と極寒と悪路と不条理によって相当不機嫌になっていた紺野は、ほぼ無言。さすがにこれは拙いと察した雪月氏は、珍しく紺野をヨイショしつつ、別のお寿司屋さんへと導いてくれました。
おたる政寿司本店。
どうやら高級チェーン店のようですが、もう僕はどこでも良い気分です。取りあえず、屋根と壁があって温かくて食事を提供してくれるところであれば、どこでも。
取りあえず、そこでこれまでの鬱憤を晴らすかのように、4500円のウニ丼と2160円の握り膳を平らげてようやく上機嫌に。
流石は小樽。チェーン店でも文句なく美味いな……!
食べ物一つで機嫌をころころ変える自分の単純さに半ば呆れつつ、お店を出て日が暮れるまで小樽の町を散策します。
途中でおやつとばかりに、大正硝子館の前の金賞コロッケを頂きました。あのコロッケ超美味しかったですわ。
まあ、食べてばかりというのもあれなので、硝子工房を何店舗か覗いてきました。
僕は正直、色々と加工され煌びやかに装飾された硝子細工には興味が無くて、シンプルなグラスなどの硝子製品が好きなのです。
ショットグラスやロックグラス、カクテルグラスにシャンパングラスなど目を輝かせながら見て回りました。
本当は無茶苦茶欲しかったけれども、当然のように高かったので諦めましたが……。
そうこうしている内に、日も暮れて格好の運河撮影タイムです。
雪月氏は僕のことなどお構いなしに、リュックから三脚とデジイチを取り出すと、「うひょー!」と奇声を発しながら(誇張表現)、シャッタを切りまくります。
その間当然紺野は放置です。気温は既に1℃前後。東京育ちの引き籠もり軟弱もやしの紺野にはあまりにも過酷な環境です。おまけに川縁のため風も強く、身の置き場がありません。仕方なく、寒さをしのぐ場所を探しましたが、周囲には気軽に足を運べるような店舗は洋服の青山くらいしか無く、さりとて服を買う気も無いぼんくらが暖を取るためだけに洋服の青山に足を踏み入れては他のお客様のご迷惑にもなってしまいます。
やむを得ず、自販機で購入したDydoのコーンスープで暖を取りながら、雪月氏の撮影が済むまで待ちます。
結果、四十分ほど放置プレイが続きました。
極寒と悪路と疲労と放置で、また無口になった紺野は、そのまま札幌へと引き返した後、ホテルへ直行して引き籠もりました。
雪月氏は、
「僕はこれから大通公園へ行って、雪祭りの設営準備を撮影するにゃも!」
と大層元気でしたが、既に相当不機嫌だった紺野は、ただの一言、
「——どうぞ」
とだけ告げて雪月氏を札幌駅から送り出すと一人さっさと直帰です。
——ところで、改めて文章に起こすと紺野が大層理不尽な人格破綻者に見えるから不思議です。
ただちょっと素直なだけなのにね。人間って難しいね。シャバダドゥ。
本当のところは、色々な悪条件が重なって具合が悪くなっていただけなのだけどね。具合が悪くなると周りに目を向ける余裕が無くなるのです。こう説明すれば、多少紺野への風当たりも弱くなる、かな……?
さて、ホテルへ戻ってしばらくベッドに寝転んだら体調も多少マシになり、ついでにお腹も空いてきたので今頃大通公園で撮影に勤しんでいる雪月氏へ、撮影が終わったら声を掛けて下さい、とメッセージを送ります。
一緒に美味しい札幌ラーメンでも食べれば、お互いのわだかまりも解けるでしょう。
そうは言っても、既に僕は雪月氏に何の不満も感じていなかったのだけれども。
基本的に紺野は単純なので、時間が経てば都合の悪いことは忘れてしまうのです。
それはともかく、撮影に忙しいであろう雪月氏からは中々返信が無く、仕方なく特にやることも無い紺野は、ベッドに寝転んだままホテルのテレビで、世界一受けたい授業をぼんやり眺めます。
怠惰で単調な時間が眠気を誘い、うとうとし始めたところで、不意に部屋のチャイムが鳴らされました。恐らく雪月氏が戻ってきたのでしょう。僕はベッドから飛び出して、ドアを開けます。ドアの先には案の定雪月氏が立っていました。
どうやら紺野を迎えに来てくれたようです。何だかんだ言って頼れる兄貴分である雪月氏の好意に込み上げてくるものを感じていたら、雪月氏は室内に足を踏み入れるや否や言いました。

「雪祭り準備中で大通公園には入れなかったよ! 仕方ないから札幌ラーメン食べて帰ってきたよ!」
「えっ!? 食べて来ちゃったんですかっ!? 僕、メッセージ送りましたよねっ!?」
「あ、ごめん。今何か携帯壊れて電源はいらないんだよね。たぶん、電池切れだと思うけど。それより、ラーメン美味しくなかったよ。もう最悪だよ!」
「こっちも最悪ですわ!」

一人で極寒の中、知らない町へ繰り出すアグレッシブさは持ち合わせていない紺野は結局その日夕食を食べ損なってしまった次第です。
ところで、今気付いたけどルームサービス取れば良かったね(遅い)。

さて翌日。
朝から最高に頭が痛くて絶好調です。
というのもホテルの枕が僕の頭に全然合わず、夜中に試行錯誤を繰り返していたため、結局二時間ほどしか眠れなかったことに起因します。
そう言えば僕は枕が変わると眠れないタイプの人でした。やはり旅行に枕は必須のようです。
まあそれでもホテルで寝ているわけにも行かないのでコーヒーとロキソニンで強制覚醒した後(よい子は真似しないでね!)、道標喪失氏と合流してスノーボードに向かいます。
向かう先は、札幌国際スキー場。札幌を代表する大きなスキー場ということで、いやが上にも期待が高まります。
ただ一つ、懸念事項があります。
なんと驚くべきタイミングの悪さで、この日北海道全域に暴風雪警報が発令されていたのです。
なんだ、暴風雪って。生まれて初めて聞いたわ。
きっと暴風雨の雪バージョンなのでしょう。なにそれこわい。
しかし、札幌駅周辺は曇っており、時折晴れ間さえ覗いています。きっと気象庁の早とちりなのでしょう。
少しだけ今後の天候の悪化を心配しながら、道標喪失氏のアウディは目的地に向かって進み出します。
市街地を抜けた辺りでいきなり雪が降り始めました。
というか、市街地からずっとラピュタが隠れていそうなくらい分厚い雲のある方へ向かっていたのでおかしいと思っていたのですよ。
ここで雪月氏十八番の一人ラピュタが演じられて、車内は大爆笑です。
いや、あれは絶対笑うわ……!
シーンの選択が天才的です。全然有名なシーンでも何でも無いところをサラリと流すセンス。やはり天才だったか……!
そんな風に遊んでいたら、車はどんどんと雪の降りしきる山道を登っていきます。
降りしきるというか、もはや早速猛吹雪です。これ『こんや、12じ、だれかしぬ』パティーンですわ。
誰か死ぬとしたら取りあえず真っ先に紺野でしょう。というか実は既に死にそうなのです。うん、そう。
酔っちゃった☆
いや、道標喪失氏の運転はとても上手いのだけれども、それはさておき視界の悪さと悪路による振動が三半規管をパラライズして、スタマックがミッドナイトカーニバルなのです。
それでも何とか耐え凌ぎ、札幌国際スキー場に到着しました。車から降りてしまえばこちらのものです。
一日券を購入して、早速ゴンドラに乗り込みます。
そして五分後。
「……なんか、このゴンドラ……凄く、揺れますなあ……!」
また酔っちゃった☆
流石は暴風雪警報。その強烈な風は、ケーブルに吊り下げられただけのちゃちな箱をぐらんぐらんと揺らしてきます。
喉元まで迫り上がってくるやたら酸っぱ苦い液体を何度も飲み下し、ようやくゴンドラは山頂に到着しました。
転げ落ちるように箱から飛び出して、僕は新鮮な空気を追い求めて山頂の雪原へと足を踏み出します。
「——?」
一瞬意味が分かりませんでした。だって何も無いんだもの。それから半拍遅れてその意味に思い至りました。
あ、これホワイトアウトってやつですわ。
凄まじい風と雪でもう何も見えないのです。いや、大げさな表現ではなく本当に全く何も見えない。たまにちらりと数メートル先の雪月氏の黄色いウェアがちらりと覗く程度。
僕これ昭和基地とかの映像で見たことありますわ……。ペンギンとか居ましたわ……。
しかし、ここでじっとしていてもただ死を待つばかり(リアルに)。
他に方法も無く、僕らはスノーボードを足に装着し、滑り出します。
極寒新雪ということで、流石に雪は極上です。おまけに念を入れた完全防具のためそれほど寒くもありません。
これならば、ゴンドラに乗る苦痛さえ我慢すれば楽しいボードになるかな、と思いながら下ろしたてのボードの具合を確認するようにのんびり滑り降りていきます。
しかし、その途中、ある異変に気付きました。
「……なんか……もの凄く……気持ちが悪い……!」
そうです。
まさかの雪酔い。
——体験したことの無い方がほとんどだと思うので一応説明させて頂きますけれども。
雪酔いというのはですね。
吹雪で周囲の視界が悪いときなどに雪面を滑ることで視覚情報による速度認識と実際の速度に狂いが生じてそれが三半規管にダメージを与え、結果的に乗り物酔いと同じような状況に陥ってしまう、というような状態です。
要するに僕の三半規管はずたぼろです。もうスノーボードなんて少しも楽しめない状態です。
それでも一週目は軽快に滑り降りていく雪月氏達に必死に追いついて滑り降りました(あまり追いつけていなかったけど)。
問題は二周目。
雪酔いのグロッキィな状態でエキサイティングゴンドラに乗ったものだから、もう僕のやんちゃなスタマックはびくんびくんと生きの良さをここぞとばかりにバーストアピール。
蒼白の顔面と吐き気を堪える涙目を、目出し帽とゴーグルで隠しながらただただ必死に時が過ぎるのを待ちます。
そして念願の山頂に到着するも、もはやゴンドラから飛び出す元気さえもなく、のっそりと昔のゾンビ映画並の緩慢さで箱を下ります。
いっそ純白の雪原に全てを吐き散らして楽になりたいと半ば本気で思いつつ、しかしそれだけは、と最後の矜恃で堪え忍ぶ紺野。
先程まで隣に居たはずの雪月氏は、「ひゃっほぅ! 最高だぜえ!」と無駄にハイテンションで駆け出すと、三秒ほどでボードを装着してずだー、と勝手に滑り降りていきます。
僕の身体を心配してくれるのは、道標喪失氏だけです。
「あの、これ滑ったら下でちょっと休みましょう。ね、ご飯食べて落ち着こう。だから頑張れ!」
涙さえこぼれ落ちそうになる優しい言葉に勇気付けられて、僕は何とか二周目の滑走を終えました。
そして昼食。
雪月氏と道標喪失氏が札幌国際スキー場名物のカレーラーメンを食べる傍らで、僕は掛けそばを頂きます。
カレーなんて食べられませんわ……!
しかし、鰹出汁の良く利いた掛けそばは異様に美味しかったです。そば大好きー。
あ、そうそう。そばで少し話は脱線しますが……。
僕は何となく江戸っ子なので、そばはのどごしを何より重要視します。だから、十割そばとか苦手なのです。
ですが、雪月氏や道標喪失氏は、十割そばは香りが良いと絶賛します。香りは良くてものどごしが悪かったらダメじゃ無いですか。ね、そう思うでしょう、奥さん(誰さ)。
閑話休題。
さて、お腹もふくれて気力も回復したので、これで午後は頑張れる、と決意を新たにしながらブーツの紐を結んでいきます。
準備完了いつでも来いや、と僕が身支度を調えた丁度その時。
何やら道標喪失氏が、50センチばかりの紐切れを手に持って呆然と立ち尽くして居ます。
ゴミでも拾ったのでしょうか。僕は気軽な口調で「どうかしました?」と尋ねました。すると、道標喪失氏はこの世の終わりのような声で呟きました。
「……紐が、切れた……」
どうやら五年物のブーツの紐が切れたようです。何というバッドタイミング。いや、ある意味では最高に良いタイミングだったのかも知れません。もしも滑走中に切れでもしたら、大けがを負っていたかも知れないのですから。
しかし、どうしたものでしょう。ブーツの紐が結べなければ滑走なんて夢のまた夢です。ままま、こういうとき慌ててはいけませんよ。取りあえず売店へ行って代わりの紐を探しましょう。
が、まさかのお取り扱いしていません状態。ゲレンデの売店でそんなことあるのか、と半ば感心しつつ今後の方針を相談します。
道標喪失氏は、紺野と雪月氏の二人で滑ってきて下さい、と言いますが、あまり気乗りしません。第一この悪天候。三人ならまだしも、二人だとすぐにはぐれて結局ソロスノーボードになっていまいます。さすがに面白くない。
まあ、これも天命。きっと虫の知らせ的なあれで、何らかのアクシデントを阻止するために紐が切れてくれたのでしょう。
そう考えることにして、引き上げる決断をしました。結局二回しか滑らなかった一日券を放棄して。
頻りに申し訳なさそうにする道標喪失氏でしたが、紺野も雪月氏も一度決めたらもう頭の切り替えが早い人間なので、まあ明日滑れば良いよー、と暢気です。
それから、小一時間程かけて市街地まで戻り、今度は道標喪失氏の新ブーツを買いに行きました。
良いブーツが見付かったみたいで良かったです。
それから、16時くらいにサッポロビール園に行き、ジンギスカンを頂きました。美味しかったです。
考えてみれば、結局、車に酔い、ゴンドラに酔い、雪に酔い、そして最後は酒に酔うという酔ってばかりの一日でしたね(それほど上手い締めではない)。

さて、三日目。相変わらず風は強いけれども雪はそれほどでもない様子。
今日こそは、今日こそは! と気合いを入れて、朝ご飯にセイコーマートのソフトカツゲンを頂きます。
飲むと名前の通り、活力と勝つ力が湧いてきます。勝つる! これで勝つる!
朝っぱらからテンションマックスリラックス状態で、ゲレンデに臨みます。
本日は、これまた有名なサッポロテイネスキー場。大きなゲレンデとして有名なので期待が高まります。
おまけに、この日は平日。僕らは素敵に社会人特権の有給休暇を謳歌している次第。きっとガラ空きな上にまだ誰も滑っていないような極上のパウダスノーを体験出来るに違いありません。
が、大方の予想通り現実というのはそんなに甘い物では無いのですよ。
まず一つめ。
強風のため稼働リフトは一つだけという縛りプレイ。要するに実質的な滑走可能コースは一つだけということになります。しかもそのコースも非常に短いというおまけ付き。
そして問題の二つめ。
まさかの、地元の小中高校生のスキー教室とブッキング。
その為、平日なのに優に何千人という学生で溢れかえっていました。
さて——ここでクイズです。
動いているリフトは一つ。そして、数多の学生。この二つから導き出される答えとは何でしょうか。
そうです、リフトとゲレンデの大混雑です。
目の前を広がる悪夢に、流石に僕ら三人は絶句です。
一体どんなレベルの悪行を積めば、こんな超高校級の悪運を発動出来るのでしょう。
まあ、しかしここで引いては大切な何かを失うと思い、僕らは懲りもせず六時間券を購入し、若者の波へと果敢に飛び込んでいきます。
幸いリフトの方は、学生用と一般用で並ぶ場所を分けられていたので思っていたほど混雑はしませんでしたが、まあそんなものは気休めのようなもの。
問題は、未来ある若者によってしっかりと踏み固められた絶望的なゲレンデ状態と、カラフルな弾幕のように視界を埋め尽くす学生の集団です。
一体どうすれば良いのでしょうか。
そうです、どうしようもありません。
仕方なく、彼らが帰るまで騙し騙しやっていきます。
まあ、でも彼らに罪はありませんよ。
彼らにとっては楽しい楽しいスキー教室でしょう。僕も中学の頃の楽しかったスキー教室の思い出があります。
彼らを恨む気持ちは全くありません。強いて言うなら、何故今日なのか、と神様にケチを付けたいくらいです。
一番悪いのはタイミングの神様ですよ、いや切実に。
そんなこんなで、何とか時間をやり過ごし、お昼ご飯を食べていると少しずつ学生が減っていきます。
チャンス到来です。ここぞとばかりに、僕らはゲレンデへと飛び出し、人の減ったコースを全力で楽しみます。
やがて学生が一人も居なくなると、本当にゲレンデはガラ空きになりました。こうなるとテンションも上がってきます。
テンションが上がると、無茶をしたくなるのがダメ人間たる所以です。
僕は斜度30°ほどの何千人に踏み固められた恐ろしく硬い斜面で、スピードを付けて滑走を始めます。
そうして、トップスピードに乗ったところで——まさかのスーパー逆エッヂ。
しかも不運は重なる物で、斜面に対して背を向けた状態での逆エッヂ。
雪に引っ掛かってバランスを崩した瞬間、死んだな、と思いました。
それからスロゥモーションで、頭を地上に向けた仰向けでコンクリートのような雪面に激突しました。
後頭部と頸部と腰部と上腕部と大腿部を強打して、そのままの姿勢で急斜面を100メートルほど滑落したところで止まりました。
おおよそ考えられる最大の打撃を喰らったようなものです。
九頭龍閃もかくやというレベルの同時波状攻撃に、紺野は戸惑います。
あれですね。もうどこが痛いのかよく分からないけどとにかく痛い。全身をくまなく貫いた衝撃に、脳がパニックを起こしてしまったのでしょう。
訳分からないけど、とにかくもの凄く痛い。人生の純粋な痛みランキングでもトップ3に入るレベルです。
脳みそも揺れて吐き気もします。これ絶対拙いパティーンです。
それでもこんなところで寝ている訳にもいかないので、仕方なく身体を起こして残りを滑り降ります。
雪月氏らに事情を説明して、先程昼食を摂った食堂で僕は一人休みます。
休むと少し身体が楽になりました。ただ酷い頭痛と首から腰に掛けての激痛が耐えがたいレベルです。
もうとても滑走に復帰することは出来ません。仕方なく、隠し持っていたボルタレンを服用して痛みを散らしながら耐え難きを耐えていると、滑走を終えた雪月氏らが満足そうな顔でやってきました。
人が生死の境(リアル)を彷徨っていたというのに暢気なものです。まあでも、彼らが満足したのであれば、僕も特にそれに水を差すようなことをする気はありません。
痛みを訴えつつ、適当にお茶を濁してスキー場を後にしました。
でも、車に戻ってから僕はこっそり、突然意識を失って倒れても良いようにと、財布の一番分かりやすいところに保険証を移動させておきました。臓器提供意思表示もバッチリです。ちなみに紺野は好きなとこ持って行って良い派です。
まあ、幸いにしてその下準備は無駄に終わり、その後は何事も無かったかのように、ぴんぴんしたまま花まる回転寿司と寅乃虎の二ノ虎カレーラーメンを美味しく頂き、ホテルの展望バーで美味しいカクテルをしこたま飲むという退廃的な一日の終わりを迎えました。
お酒のおかげで、何だか痛みも和らぎました。ちなみに敢えて言うけど、頭打った時は普通酒なんか飲んじゃダメだからね(戒め)。よい子は絶対に真似しちゃダメだからね。
それからホテルの部屋に帰って、シャワーを浴びて、雪月氏と翌日の予定について少しだけ話し合ってから、23時過ぎにはもう照明を落として眠りに就きました。
心地良い疲れとアルコールが自然に僕を夢の世界へと誘います。
が、約三時間後、アルコールが切れたのか、突如激痛に目を覚ましました。もう身の置き場も無いくらい腰と首と頭が痛いです。
おまけに便意まで催す始末。這々の体でトイレに滑り込んで用を足します。
が、ここで駄目押し。
ウォシュレットがまさかの故障中。おい、色々と運が無さ過ぎだろうと、激痛のする頭を抱えます。
紺野さんは普通にトイレットペーパでお尻を拭うと激痛を伴いつつ鮮血が付くタイプなので、ウォシュレットが無いとダメなのです。
しかしながら、当然このまま尻を出して途方に暮れている訳にもいかないので、色々な痛みを我慢しながら尻を拭い、再び這々の体でベッドに戻りました。
さながら歴戦の戦士のような満身創痍。明日からはもう少し誠実に生きよう、神様ごめんなさい、と何度も祈りながら、痛みに耐えてベッドの上でもんどり打っていると、まさかの便意セカンドアタック。
絶望という言葉の真の意味を、30歳目前で僕はようやく知りましたよ。
当然、我慢して垂れる訳にもいかないので、再び這々の体でトイレへと赴き、一戦交えます。
それでも何とか、戦術的勝利を得てベッドに戻りました。もうダメです。限界です。
試される大地北海道の地を踏み、数々の試練を与えられてここまでメタクソにやられるヤツというのも珍しいのでは無いだろうか、と。
そんなことを考えてあまりの不条理さに、不意に笑みを零してから。
意識を失うように、僕は再び夢の中へ堕ちていきました。

最終日。
この日はまあ、それほど語ることも無いので簡単に。
朝八時に起床して、雪月氏はパンフレットで調べた朝スープカレーの店へ特攻していきました。
本当は紺野も一緒に行く予定でしたが、あまりの頭痛によりリタイア。
さすがに打ち所拙かったかな、と少しだけ心配しつつ、痛み止めでやり過ごしながら帰り支度を整えます。
雪月氏はホテルを飛び出してから何故か十分くらいで戻ってきました。
食べるの早すぎだろう、と思って突っ込むと、
「なんか張り紙してあって、しばらく朝カレーは休みます、って書いてあったよ……」
と疲れ顔。さすがにこの数日の不運ラッシュには鋼鉄の男・アイアン雪月も参っている様子。
まあまあ、じゃあスープカレーはお昼にでも食べようよ、と紺野にしては珍しく雪月氏を窘めながら帰り支度を整え、それから飛行機までの時間潰しに、二人で白い恋人パークへと向かいます。
こういうのは本当はカップルが行くんじゃなかろうか……とか深く考えたら負けな気がしたので思考回路を遮断しての雪中行軍です。
ちなみに、紺野は白い恋人パークとか微塵も興味が無かったのだけれども(失言)、他に行く当ても無いし、雪月氏はこういう建物の写真を撮るのが好きなので、半ば消去法的に同行していた次第。
でも、システマティックな工場風景は興味深かったし、何よりそこで食べたソフトクリームが超美味しかったので、結構満足です。紺野さん、かなり単純です。
それから、札幌駅へと戻り、駅ビルで美味しいスープカレーを食べて、新千歳空港へと向かいました。

以上が今回の旅行のあらましです。
長い割に中身の無い駄文ですね(暴言)。
ここまで類い稀な誠実さを発揮して、この長文を読んでこられた方には申し訳ないばかりです。
でも、この手の長文は、昔の日記のスタイルを思い出してちょっと楽しかったです。
機会があればまた書きたいなと思います。まあ、それにしてもさすがにこれは長すぎだけれども……。

そんなこんな。
本編執筆を二日も中断してこんな訳の分からないもの書いてしまいました! ごめんなさい!
でも、真面目な文章ばかり書いているとたまにこういう馬鹿っぽい文章が書きたくなるのですよ!(言い訳)
こんな駄文でも、少しでも楽しんで頂けたのであれば幸いです。
ではでは、お休みなさい!


追伸。
後日談というか今回のオチ。
強打した腰(というか、尻。尾てい骨の辺り)の痛みがあまりにも長引くので、仕方なくレントゲンを撮って貰いました。

先生「あー、これは、ヒビいってますなあ」
紺野「なん……だと……っ!?」
先生「ボードで転んでそのまま死んじゃったり、寝たきりになっちゃったり、なんて人も多いからねえ。運が良かったねえ」
紺野「きっと神様が帳尻を合わせてくれたんですねえ。尻だけに」

伏線が回収される瞬間を目の当たりにしました。
散々運が悪かったのは全てこの怪我のためだったんだよ!
旅行から一週間が経過し、腰の痛み以外はいつも通りになりました。良かった良かった!
でも、治るのに時間掛かるからもう今シーズンは滑っちゃダメって怒られたよ……。ボード買ったばかりなのに……。
大人しく家で『ヘキサ』書いてます……。あうあう……。
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